CurvegridとEvermoreが提携し、Web3におけるサステナブルファッションを推進
2024/11/27
Curvegridはにて、Devcon Bangkok 2024にてEvermore Labsとパートナーシップを締結し、Evermoreのプラットフォームとの統合に向けて、MultiBaasミドルウェア上でXRPL EVMサイドチェーンをの早期サポートをリリースしました。
また今回、Curvegridチームの新しい“アロハシャツ”をお披露目しました。これらは古着として調達し、暗号資産で購入し、チームでアップサイクルしたものです。各シャツにはEvermoreのNFCチップが取り付けられ、Evermoreのリコマースアプリと連携しています。タグをスキャンすると、商品情報へのアクセスに加え、購入・再販ができるインタラクティブなマーケットプレイス、そして保有アイテムを管理できるデジタルクローゼットが解放されます。


Evermore: Web3におけるサステナビリティの未来を形づくる
Evermoreは、Robin LimとFloriane Le Flochによって共同設立され、ファッションとテクノロジーを結びつけるプラットフォームを先駆けています。このインフラは、近距離通信(NFC)、QRコード、およびブロックチェーン技術によって支えられています。
目指しているのは「サーキュラーファッション(循環型ファッション)」——服を捨てるのではなく、再利用・再販・アップサイクルして循環させるモデル——を、消費者が自然に実践できるようにすることです。Evermoreは、購入後のトレーサビリティ(追跡可能性)を実現する仕組みや、ブランドが1つの商品から複数の収益機会を生み出すためのツールを提供しています。
Evermoreのリコマースソリューションは、既に着用された衣類の寿命を延ばし、繊維廃棄物の削減に貢献しながら、サステナブルな行動を選択する消費者とブランドの双方に価値を還元することを狙っています。
深刻化するファッション業界の課題
毎年、66%の未使用ブランドアイテム、未着用の衣料品、および使い捨てパッケージが埋立地に送られ、環境の劣化に大きく寄与しています。この「廃棄」の問題は、640億ドル規模とも言われるノベルティ/販促品市場にも顕著で、ブランドグッズが大量生産され、その多くが短期間で捨てられる構造を助長しています。
私たちは大規模カンファレンスへの参加が多い立場として、こうした課題を現場で実感してきました。だからこそ、衣料業界にポジティブな変化を起こそうとするEvermoreの取り組みを支援しています。Evermoreはブロックチェーンを活用したサステナブルな施策でこれらの課題に向き合っており、バンコクのDevcon 7で協業できたことを大変嬉しく思います。
仕組み:ブランドにも消費者にも価値を返す設計
Evermoreは、ブランドにとっては継続収益の新しいモデル、顧客との関係深化、そして商品から得られるインサイトをもたらします。消費者にとっては、包括的な商品情報とともに、マーケットプレイスへワンクリックでアクセスできる体験を提供します。

Evermoreのプラットフォームは、いくつかの重要な部分で機能します:
接続された衣服タグ (Connected Garment Tags)
QRまたはNFCタグが物理的な衣服と、ケア指示、サプライチェーンの透明性をエンコードするNFTにリンクし、衣服を循環型アフターセールサービスのエコシステムに接続します。アフターセールのエンゲージメント (After-sale engagement)
Wear to Earn機能により、顧客はEvermoreタグをタップして各着用を追跡し、ブランド特典を解放できます。アフターセールサービス (After-sale services)
Evermoreタグをタップして再販、修理、レンタル、リサイクルへワンクリックでアクセスできます。

Web2の使いやすさに、Web3の拡張性を統合
Evermoreは世界中のサステナブルブランドと提携し、環境意識の高い消費者市場へのリーチ、購入後の収益機会の創出、ロイヤルユーザーへの還元、そしてより持続可能な未来への貢献を支援しています。
現在、Evermoreのクライアントの多くは従来型のWeb2領域に属しています。一方で、EvermoreはWeb3のバックグラウンドと統合基盤を備えており、ブロックチェーンの利点を実世界のユースケースで体験できる形で、ブランドと消費者を橋渡しできます。今回の協業を通じて、Evermoreをより幅広い開発者コミュニティやブロックチェーン関係者に紹介できればと考えています。
Evermoreはブロックチェーン基盤としてPolygonとRippleの新しいXRPL EVMサイドチェーンの両方を使用しています。XRPL EVMサイドチェーンは、ビジネスやプロジェクトがEVMライブラリとevmOS SDKを使用して、XRP LedgerにEVM互換性をもたらします。こうしたブロックチェーン連携は、CurvegridのMultiBaas開発者プラットフォームによって支えられており、オンチェーンデータを用いたスマートコントラクト連携を、よりシンプルかつ強力にします。
MultiBaasとの統合により、Evermoreの開発者はスマートコントラクト機能の構築・プロトタイピングに加え、オンチェーン活動の管理も可能になります。これにより、ブランドは衣類のライフサイクルを追跡でき、消費者はお気に入りのブランドと継続的に関わることができます。こうしたブロックチェーン駆動のアプローチは、透明性を付加するだけでなく、トレーサビリティとインセンティブ設計を通じて、責任ある消費行動を促し、循環型ファッションの推進というEvermoreのミッションを後押しします。
共有するビジョン
CurvegridとEvermoreは、実用を伴う現実世界での採用を目指すという点で方向性を共にしています。Web3を活用し、ポジティブなインパクトを生み出す取り組みが、今後さらに広がっていくことを期待しています。

Evermore共同創業者のRobin Lim氏は次のように述べています。
「今回の協業は、環境意識の高いWeb3の消費者やビジネスが拡大するコミュニティとの接点を作ってくれました。Devconはそのユースケースとして最適でした。Curvegridのブロックチェーンの専門性と、ファッション領域のバックグラウンドを持つチームは相性が良く、変化を推進できると確信しています。」
協業はDevcon後も継続し、今後はマーチャンダイズの展開も拡大していく予定です。

技術面について、Floriane氏は統合の可能性を強調しています。
「MultiBaasを使うことで、Evermoreの中核となるブロックチェーン基盤を構築し、チェーンとシームレスに接続できました。マルチチェーンAPIとスマートコントラクト管理ツールにより、私たちが成長するために必要なスケーラビリティと相互運用性を得られます。MultiBaasで実装した新機能を近くリリースし、ユーザーからのフィードバックを集めるのが楽しみです。」

Curvegrid共同創業者のWilliam Metcalfeも次のように述べています。
「私たちは、Evermoreが物理的な商品のライフサイクルを効率的に追跡し、ブランドが持続可能な形で顧客と関係を築けるよう支援するためにここにいます。現実にインパクトを与えるWeb3ソリューションを共に作っていけることを嬉しく思います。」
Evermoreは、廃棄削減に向けた実質的な一歩を踏み出し、コミュニティがより環境に配慮した選択を行えるようにしながら、ブロックチェーンがもたらす変革の可能性を探求しています。私たちは、ファッション業界を再構築するこの取り組みを、今後も支援していきます。
お問い合わせ
変革を推進したいブランドの方は、Evermoreのパートナーになる方法について robin@evermorelabs.co までお問い合わせください。
ブロックチェーン上でアイデアを形にしたい方は、Curvegridまで contact@curvegrid.com にご連絡ください。

